
最高峰の戦いをまた日本で見られる日は訪れるか。過去最大規模で行われたワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会。2046年までに再招致を図る日本にとって、多くのハードルが待つ。
総観客動員数は史上最多の約681万人。1試合平均は6万5000人を超え、02年日韓大会より2万人以上多かった。米国では11都市で実施。日本サッカー協会前会長で、国際サッカー連盟(FIFA)理事の田嶋幸三氏は「日本に10いくつもああいったスタジアムは造れない」と話す。現行基準である開幕戦、決勝を開催できる8万人以上収容の専用スタジアムがないのも現状だ。
次回大会はスペイン、ポルトガル、モロッコとウルグアイなど南米3カ国との共催で、34年大会は潤沢な資金力があるサウジアラビアで開催が決まっている。FIFAのインファンティノ会長は、30年大会から出場チーム数を64に拡大することに意欲を示しており、肥大化に拍車が掛かる可能性がある。単独開催は簡単ではない状況で、日本協会は46年までに東アジア・サッカー連盟と、東南アジア諸国連合サッカー連盟との共催を目指す。田嶋氏は「共催しかない」とみる。
W杯で、サポーターが電車や飲食店で大声で歌う姿が見られるのは恒例で、今大会も例外ではなかった。日本では近年、オーバーツーリズム(観光公害)が社会的な課題。世界中から多くの観戦客が訪れるW杯では宿泊や交通の整備、暑さ対策なども含め、円滑な受け入れ態勢の構築が重要になる。
これまで大型イベントの誘致では、日本は安心、安全を強調してきた。世界最大級のイベントがさらに複雑に大型化する中、その強みを保つことが求められる。
【時事通信社】
〔写真説明〕スペインとアルゼンチンが決勝で対戦したニューヨーク近郊のワールドカップ(W杯)会場=19日(AFP時事)
2026年07月22日 07時03分