
場所前から安青錦は、大関復帰が果たせる10勝ではなく、「優勝」を目指すと口にしてきた。綱とりの霧島との2敗対決は賜杯の行方を大きく左右する一番。鮮やかな身のこなしで制し、「やり切ろうという気持ちだった」と振り返った。
押し込まれたが、左からすくうように動いて相手の体勢を崩し、肩透かしで仕留めた。「勝手に体が反応した」と無心を強調。他の2敗勢も敗れ、単独首位に立った心境については「特に。けがのないように盛り上げられたらいい」。終始、淡々とした様子で感情を表に出さなかった。
大関かど番だった5月の夏場所は左足首を痛めた影響で全休。その後のパリ公演に参加した際はジム通いをせず、ホテルの自室で腰割りや腕立て伏せで鍛えたという。
トレーニングの強度を落としたことで「逆に体の柔らかさと感覚が良くなった」。肉体の変化も奏功し、白星を積み重ねる。九重審判長(元大関千代大海)は「闘争心と集中力が抜群」とうなった。3度目の賜杯獲得へ前進。安青錦は「目の前の相手に集中する」と気を引き締めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕安青錦(右)は肩透かしで霧島を破る=24日、愛知・IGアリーナ
2026年07月24日 20時21分