
智弁和歌山打線が、今大会屈指の好投手として注目を浴びる横浜の織田を打ち崩した。0―1で迎えた三回、一挙4点を奪い逆転。試合の主導権をがっちり握った。
上位打線が畳み掛けた。この回先頭の2番荒井、3番井本の連打で無死一、二塁。4番山田がはじき返した強烈な打球は三塁線を破り、荒井が生還した。今大会は本調子ではなかった山田だが、中谷監督の頭に送りバントはなかった。「いつも通りの攻め方」という積極策が決まった。
ここで終わらないのが強打の智弁和歌山。楠本が低めに投じられた織田の152キロを仕留め、3点本塁打を右翼に運んだ。「2ボールからは100%直球というデータがあった」。迷いのないスイングだった。
剛速球を投げる織田を意識し、前日の練習では打撃マシンの球速を170キロ台に設定。変化球にも研究を重ねた。大切にしている「準備野球」が快勝につながった。
昨春の選抜大会決勝で、智弁和歌山は横浜に4―11で完敗した。中谷監督は「僕らは失うものはない」と選手を鼓舞し、見事に雪辱。因縁の相手を乗り越え、5年ぶりの全国制覇まであと1勝に迫った。
【時事通信社】
〔写真説明〕3回裏智弁和歌山無死一、二塁、山田が同点の適時二塁打を放つ=20日、甲子園
〔写真説明〕3回裏智弁和歌山無死二、三塁、楠本が勝ち越しの3点本塁打を放つ=20日、甲子園
2026年08月20日 15時44分