
1―0で迎えた九回1死二塁。リードを守ってきた健大高崎に、試練が待っていた。右翼へ飛んだ痛烈な打球は、途中出場の1年生、狩野の前に落ちるかと思われた。しかし、狩野はためらわず勢いよく突っ込み、好捕。そらせば同点を覚悟する場面だった。
なお2死満塁。厳しい場面で、2年生エースの石垣がマウンドに上がった。「気楽に、と自分に言い聞かせた」。相手の大声援が響く。カットボールで空振り三振。「自信を持って投げることができた」
タレントがそろう投手陣。先発佐藤が堂々のマウンドだった。テンポ良く、八回途中まで2安打に封じた。初安打を許した四回は、捕手の大岩が二塁への好送球で盗塁を阻止。一回に挙げた1点を4投手で守り抜いた。
健大高崎の堅守は際立っている。準決勝までの5試合で失点はわずか2。3試合を1―0で勝ち抜いた。大岩は「1点差で勝った方が緊張感もあって次につながる。チームとして、1点を守り抜くという野球をしてきた」とうなずく。
夏の甲子園で初の決勝進出。主将の石田雄は「きついトレーニングに耐え続けてここまできた。全員で最後に優勝をつかみたい」と気合を入れた。
【時事通信社】
〔写真説明〕天理に勝利し、喜ぶ健大高崎4番手の石垣(左)=20日、甲子園
2026年08月20日 17時26分