
涙が止まらなかった。巨人の5年目左腕、代木がプロ初先発初勝利。「最後は技術じゃなくて、気持ちで勝ったのかな」。東京ドームのファンは大歓声で22歳を祝福した。
150キロ前後の直球を軸にテンポ良くアウトを重ねた。圧巻は広島打線の上位と対決した五回。1死一、二塁のピンチで2番菊池を左飛に打ち取り、3番ファビアンを空振り三振。雄たけびを上げ、感情を爆発させた。いずれの決め球もチェンジアップ。「気持ちは熱く、その中でも頭は冷静にというところがすごくできていた」。五回まで4安打無失点に抑え、橋上監督代行は「期待以上だった」と笑顔でたたえた。
高知・明徳義塾高からドラフト6位で2022年に入団。2年目に1軍で13試合に登板したが、24年に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術を受け、昨季は育成で再出発した。今季は6月末までファーム・リーグのハヤテに派遣され、実戦を重ねてきた。
先の見えないリハビリ生活を支えた家族も、客席で見守っていた。「家族には感謝しかない。恩返し、できたのかな」。苦しかった道のりを思い起こし、感慨に浸った。
【時事通信社】
〔写真説明〕5回、ピンチを抑え、喜ぶ巨人先発の代木=22日、東京ドーム
2026年08月22日 20時39分