問題相次ぐアジア大会=国歌ミス、空席、バス現れず



愛知・名古屋アジア大会で問題が相次いでいる。準備不足や人為的なミスが多く、大規模な国際スポーツ大会の運営力に疑問を持たれかねない事態だ。

18日のホッケー男子では、韓国―バングラデシュ戦前に北朝鮮国歌が流れた。尊厳を傷つけ、南北の緊張関係にも影響しかねない失態。大会組織委員会は韓国側へ謝罪したが、同国メディアでは「前代未聞」といった批判が相次いだ。

19日の開会式は一部で空席が目立った。今月初旬、組織委会長を務める愛知県の大村秀章知事が「実質完売。追加販売する」と話していた中での冷や水。組織委は、聖火台や映像設備の都合で販売しなかった席があったと説明。来場者の一部が座席を離れ、眺めの良いコンコースで観覧したことなども影響したとみている。

選手団への対応もトラブル続き。韓国のバスケットボール男子選手は、コンテナ型の宿泊施設で水漏れが発生したとSNSで報告。すぐに組織委によって修繕され、長身選手には小さすぎると不満が出ていたベッドも改善された。さらに、日本との決勝を控えた20日朝には迎えのバスが来ず、午前の練習ができなかった。そんなアクシデントに動じることなく、チームは日本に快勝した。

もう一つの宿泊拠点、クルーズ船では乗船に約6時間も要した日本選手がいた。体操のフィリピン男子選手は、しびれを切らしてホテル宿泊に切り替えたという。今大会は経費節減のため選手村を新設せず、宿泊地が分散。管理が複雑になったとはいえ、準備不足と指摘されても仕方がない。

今大会は電通など巨大代理店が主導せず、大会関係者は「運営やノウハウ、人材は一からの積み上げ。そういった苦しみはある」と話していた。閉幕は10月4日。これ以上の醜聞が続かないよう、修正力が求められている。

【時事通信社】 〔写真説明〕開会式中、一部に空席が見られる観客席=19日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム

2026年09月21日 18時58分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース