
男子100メートル平泳ぎ。17歳の大橋が、シニアの大規模国際大会で初めて手にした金メダルは中国選手と同着だった。「最初の金メダルとしては少し悔しい」。表情は少し複雑だった。
速いテンポですいすいと水をかき、1着で折り返し。終盤に追い上げられたが、抜かれはしなかった。「今までの自分だったら、あそこで負けていた。ちゃんと試合で強くなっているのかな」。成長も実感した。
レースの4日前には39度を超える熱が出た。大会に向けた練習ではいい感触をつかんでいただけに、「体調不良がなければ57秒台も見えたかな」と悔しそう。
得意とするのは200メートルだが、100メートルにもこだわってきた。昨夏の世界選手権覇者でアジア記録を持つ覃海洋(中国)と、自信を持って勝負できるのも100メートルだけ。覃海洋は本調子ではないのか、この日は3位。緊張感のある舞台で勝ったことは、大橋にとって価値がある。
表彰式では、平泳ぎで五輪2大会2冠の北島康介さんから「これから楽しいことが増えてくるから、頑張って」と激励された。北島さんは2002年釜山アジア大会で世界記録を出し、飛躍につなげた。今度は大橋が、同じ黄金ルートを歩むつもりだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕競泳男子100メートル平泳ぎで中国の董志豪(左)と同着で金メダルを獲得した大橋信=21日、東京アクアティクスセンター
〔写真説明〕競泳男子100メートル平泳ぎ決勝、力泳する大橋信=21日、東京アクアティクスセンター
2026年09月21日 20時22分