【キーウ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、自国の平和や北大西洋条約機構(NATO)加盟が実現するならば、辞任の用意があると表明した。ロシアの侵攻開始3年に際し、首都キーウ(キエフ)で開いた記者会見で語った。
ゼレンスキー氏を巡っては、停戦交渉でロシア寄りの立場を示すトランプ米大統領が「選挙なき独裁者」呼ばわりした。ゼレンスキー氏は侵攻を理由に戒厳令を延長し、2024年3月に予定されていた大統領選は先送りを余儀なくされている。
ゼレンスキー氏は会見で「ウクライナの平和につながり、本当に私の辞任が必要なのであれば、その用意がある。NATO加盟と引き換えでもいい」と述べた。実現すれば直ちに職を辞する考えも示した。ただ、トランプ政権はウクライナのNATO加盟に否定的見解を示している。
【時事通信社】
〔写真説明〕23日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で記者会見するゼレンスキー大統領(EPA時事)
2025年02月24日 07時52分