【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは4日、自治区ガザでのイスラエルとの戦闘を巡り、米国が示した停戦案への「前向きな回答」を交渉仲介国に提出したと発表した。声明で「(停戦)履行に関する交渉に直ちに入る用意がある」と述べた。ただ、ハマスは修正も求めたとされ、合意に至るかは依然不透明だ。
修正事項について、ハマスに近い情報筋はイスラエルのメディアに、同国が戦闘を再開しない保証や、ガザで食料配給を行っている米イスラエル主導の「ガザ人道財団(GHF)」の撤退などが含まれると語った。イスラエル政府は5日にも対応を協議するとみられるが、そのまま受け入れるのは難しいとの見方もある。
イスラエルは既に米国案に同意しており、トランプ米大統領はハマスに受諾を求めていた。イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ氏の会談が7日に予定され、イスラエルに対する米国からの停戦圧力も高まっているという。
【時事通信社】
〔写真説明〕4日、パレスチナ自治区ガザ中部で、イスラエルの攻撃による被害を確認する男性(AFP時事)
2025年07月05日 17時57分