両陛下、モンゴルに到着=歴代天皇初、国賓で1週間



【ウランバートル時事】天皇、皇后両陛下は6日、国賓としてモンゴルを公式訪問するため、東京・羽田空港を政府専用機で出発し、首都ウランバートルに到着された。同国訪問は、天皇陛下は皇太子時代の2007年以来で、歴代天皇、皇后としては初めて。13日に帰国する。

両陛下は羽田空港で、秋篠宮ご夫妻らの見送りを受け出発し、約5時間かけチンギスハン空港に到着。専用機のタラップを降りると、民族衣装を着た女性から銀杯に入った乳製品「アーロール」を差し出されて口にし、赤い花束も受け取った。出迎えたバトツェツェグ外相と握手を交わし、儀仗(ぎじょう)隊が並ぶ中、赤じゅうたんを進み、車に乗り込んだ。

両陛下は8日、公式行事である歓迎式典やフレルスフ大統領夫妻との会見、晩さん会に臨む。旧ソ連に抑留されモンゴルで亡くなった日本人約1700人の慰霊碑も訪れ供花する。

11日には公式行事として、同国最大の祭典「ナーダム」の開会式に出席する。

日本が支援してきた多くの施設にも足を運ぶ。7日にはチンギスハン国立博物館と、天皇陛下の研究テーマである水の関連施設を訪問。9日には日本の高等専門学校(高専)をモデルに設立された「モンゴルコーセン技術カレッジ」や、現地の公立学校、病院を訪れる。10日は日本式教育を導入した「新モンゴル学園」を訪れる。

皇后さまは公式行事を中心に、体調を踏まえて出席する。滞在中は秋篠宮さまが国事行為を臨時代行する。

【時事通信社】 〔写真説明〕モンゴルのチンギスハン空港に到着された天皇、皇后両陛下=6日午後(代表撮影・時事) 〔写真説明〕モンゴルのチンギスハン空港に到着し、民族衣装姿の女性から歓迎を受けられる天皇、皇后両陛下=6日午後(代表撮影・時事)

2025年07月06日 19時17分


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