希望者13人、鹿児島市に=悪石島から島外避難―十島村



震度6弱の地震が観測されたトカラ列島の悪石島(鹿児島県十島村)からの避難者13人を乗せた村営船が4日午後6時ごろ、鹿児島港(鹿児島市)に到着した。第1陣は小中学生6人と0~80歳の7人で、市内のホテルなどに1週間程度滞在する予定という。

震度6弱の地震は3日午後4時13分ごろ発生。十島村によると、同島にいた島民ら76人にけがはなかった。村は3日夜、希望する住民を島外避難させる方針を表明し、第1陣は4日朝に悪石島を出発した。

島民はスーツケースを手に鹿児島港に次々と降り、中には疲れた様子の高齢者もいた。有川美香さん(50)は「島では地震が続いており、不安で夜も眠れなかった。ゆっくりと眠れそうなので一安心」と語った。有川さんは「まだ島に残っている人もいる。地震が早く収まってほしい」と話した。

久保源一郎村長は4日の記者会見で、島外避難の第2陣について、同日から希望者を募り、6日朝の船で出発する計画だと明らかにした。

島には4日時点で60人ほどが残るとみられる。民宿で働く西恵子さん(56)は「連日の揺れで疲れたが、仕事もあり出るつもりはない」と話す。一連の地震を受け、民宿には電気などの点検業者が島外から宿泊する予定という。

トカラ列島近海を震源とする群発地震は6月21日以降、震度1以上の地震が4日夕方までに1200回を超えた。4日も震度4が相次いだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕鹿児島港に到着した悪石島からの避難者ら=4日午後、鹿児島市

2025年07月04日 19時09分


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