実質GDP、個人消費上振れ=年2.2%増に、先行き懸念も―4~6月期



内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で2.2%増となった。猛暑で外食の利用が増えるなど個人消費が上振れ。速報値(前期比0.3%増、年率1.0%増)から上方修正され、5四半期連続のプラス成長を維持した。

ただ、今後はトランプ米政権の高関税政策による影響が本格化。7~9月期にマイナス成長に陥る可能性も指摘されている。

改定値は、内需の柱の個人消費が0.4%増(速報値は0.2%増)に上方修正。猛暑でビアホールなどの外食利用が進んだほか、任天堂の新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の発売効果もあり、ゲームソフトも好調だった。

一方、企業の設備投資はソフトウエア投資の減少で0.6%増(同1.3%増)に下振れ。住宅投資と公共投資もそれぞれ0.5%増(同0.8%増)、0.6%減(同0.5%減)に引き下げられた。外需は、輸出が2.0%増、輸入は0.6%増で速報値と同水準だった。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京都心の街並み=8月14日(AFP時事)

2025年09月08日 19時22分


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