立・国、首相指名巡り党首会談へ=14日にも幹事長協議



国民民主党の玉木雄一郎代表は13日、臨時国会冒頭で行われる首相指名選挙を巡り、立憲民主党の野田佳彦代表が野党候補一本化を目指し呼び掛ける党首会談に応じると表明した。国会は20日か21日の召集で調整が進んでおり、両党の幹事長は地ならしのため14日にも協議する見通しだ。早ければ15日に党首会談を行う案が出ている。

野田氏は首相指名選挙に向け、自身を野党統一候補とすることにこだわらない立場。玉木氏を「有力な選択肢」としつつ、日本維新の会の藤田文武共同代表(国会議員団代表)を担ぐ可能性にも言及し、両党に党首会談を呼び掛けている。

玉木氏は13日、山口市で記者団に、立民との党首会談を「受けたい」と明言。広島市では、榛葉賀津也幹事長が14日にも自民、維新両党の幹事長と会談すると記者団に明かした。玉木氏は「年収の壁」見直しとガソリン税の暫定税率廃止を挙げ、「二つの約束をどう実現させるか、自民と確認することが課題だ」と述べた。公明党とも幹事長会談を調整する。

自民の鈴木俊一幹事長は盛岡市で記者会見し、維国を念頭に「基本政策が一致する政党を中心に、政治の安定を取り戻す」と主張。高市早苗自民総裁の首相指名へ「最大限努力している」と語った。立民に対し「基本政策が一致しないところが集まっても問題が続く」とけん制した。

一方、公明の西田実仁幹事長は13日のテレビ朝日の番組で、首相指名選挙が決選投票に進んだ場合の対応について「まだ決めていない」としつつ「全ての可能性はあり得る」と述べ、野党統一候補への協力も排除しない考えを示した。

自民党が企業・団体献金の規制強化を受け入れた場合に同党と再び連立政権を組む可能性に関しては「ほぼない。そのことをもって戻るのは難しい」と否定した。

公明の連立離脱表明を受けて国会の勢力図は大きく変わり、立民、維新、国民民主3党が首相指名選挙で統一行動を取れば、高市氏を上回る可能性が出ている。

【時事通信社】 〔写真説明〕街頭演説でポーズを取る国民民主党の玉木雄一郎代表=13日午後、広島市中区 〔写真説明〕街頭で演説する国民民主党の玉木雄一郎代表=13日午後、広島市中区

2025年10月13日 21時14分


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