偽造した教員免許のコピーを教育委員会に提出したとして、福岡県須恵町立中学校の補助教員近藤正仁容疑者(66)が逮捕された事件で、同容疑者が養子縁組をして複数回、名字を変更していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
県警は、子どもへのわいせつ行為などで処分された元教員らを登録する国のデータベース(DB)で、自身が検索で該当するのを回避しようとした可能性があるとみて調べる。
捜査関係者などによると、同容疑者は1985年、最初に教員免許を取得した時、名字は「古畑」だった。2014年に偽の教員免許で採用面接を受けた容疑で逮捕された際は「近藤」だった。17年に更新のために偽造免許を提示した疑いで逮捕された際は、養子縁組により「橋本」を名乗っていた。さらに、少なくとも4年以上前には名字を「近藤」に戻していた。
須恵町教委は今春、近藤容疑者を採用した際、「DBで氏名を検索したが該当しなかった」と説明。同容疑者は05年、女子中学生を買春したなどとして逮捕されており、DBには当時の名字の「古畑」で登録されていたとみられる。
【時事通信社】
〔写真説明〕福岡県警本部=福岡市博多区
2025年10月17日 07時31分