【ワシントン時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は16日、2日間の討議を終え閉幕した。議長国南アフリカは議長総括を公表し、「世界経済の新たなリスクに対処するため、多国間協調の強化の重要性」を強調した。中国によるレアアース(希土類)の輸出規制強化や米政権の高関税政策で、世界経済の下押し圧力が高まっていることに警戒感を示した形だ。
議長総括は、貿易の緊張状態や世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱などの課題が「金融と物価の安定リスクを高めている」との懸念を表明した。中国による輸出規制強化は幅広い分野で生産現場に打撃が及ぶ恐れがある。
多国間での協調を通じ、「開放的な世界経済に貢献し、持続可能な成長を損なわないよう対処する」ことを確認した。
【時事通信社】
2025年10月17日 08時09分
economy