日中はざまで問われるバランス=韓国大統領、4日訪中



【ソウル時事】韓国の李在明大統領は4~7日の日程で中国を国賓訪問し、5日に習近平国家主席と会談する。悪化した中韓関係の「全面的修復」(韓国政府高官)を図るのが狙いだが、李氏は今月中旬には訪日も予定。日中対立が続く中、バランスが問われることになりそうだ。

「中国最大の懸案と言える台湾問題で、『一つの中国』を尊重するという立場に変わりはない」。李氏は、2日放送された中国国営中央テレビ(CCTV)のインタビューで、韓国政府の見解をこう説明した。高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に中国が強く反発する中、既存の韓国政府の立場を再確認した格好だ。

中韓関係は、2016年の在韓米軍への迎撃ミサイル配備決定に中国が猛反発し、経済面で報復措置を取ったことから悪化。さらに日米との関係を重視した尹錫悦前大統領が23年、台湾問題を巡って「力による現状変更に反対だ」と発言したことは、中国政府の神経を逆なでした。

李政権は、理念にこだわらず国益を重視する「実用外交」を掲げ、最大の貿易相手国である中国との関係改善を模索。北朝鮮の核問題の解決や南北対話再開に向け、中国の「建設的役割」への期待も大きい。李氏は日中どちらにも肩入れせず、バランスを保つ考えを示しているが、訪中を機に中国側から「踏み絵」を迫られる可能性もある。

中国側には、対日歴史問題で共闘姿勢を示したい意向ものぞく。李氏は7日、抗日独立運動家、金九の生誕150周年に合わせ、上海の「大韓民国臨時政府庁舎」を訪問する。李氏はCCTVに「韓国と中国が侵略に対応し、闘争を共にした歴史的経験が非常に重要だと思う」と述べつつ、「より良い未来のために協力できる可能性を探していかなければならない」と語り、日本に配慮も見せている。

【時事通信社】 〔写真説明〕(左から)中国の習近平国家主席、韓国の李在明大統領、高市早苗首相(AFP時事)

2026年01月03日 19時03分


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