自民政治、劣化の30年=衆院不出馬の志位共産議長に聞く【2026衆院選】



今回の衆院選に出馬せず、30年超の議員生活にピリオドを打った共産党の志位和夫議長(71)は29日までに、時事通信などのインタビューに応じた。これまでの活動を振り返り「自民党政治の劣化が一歩一歩進んだ」と指摘。左派勢力の反転攻勢に意欲を示した。(肩書は当時)

―記憶に残ることは。

1990年代に印象深いのは橋本龍太郎首相との論戦。質問に正面から答え、官僚任せにしない。立場は違うがさわやかな気持ちが残った。2000年代、小泉純一郎首相との関係では日朝平壌宣言。日本外交史上の金字塔だ。具体化への提案を持って行ったら「志位さんありがとう」と真剣に受け取ってくれた。

10年代は安倍晋三首相が相手。一番の汚点は集団的自衛権行使容認と安全保障法制だ。立憲主義を壊し、森友・加計学園の問題、桜を見る会の問題も出た。その流れの中に今の政権がある。かつての活力を失い劣化が進んだ33年だ。

―野党共闘の成果は。

15年に市民と野党の共闘を呼び掛けた。ただ、共産党が参加した共闘には風当たりも強く、打ち返すことができなかった。今回は公明党に引きずられ、立憲民主党が政治的、組織的に解体された。市民への裏切り、背信行為だ。

共闘路線が終わったわけではない。社民党などとの「左派進歩連合」づくりに取り組んでいる。国会勢力は小さいが、必ず広がる。(急進左派の)マムダニ・ニューヨーク市長も勝利した。「右へ右へ」の流れが起こっている日本も、左翼陣営が旗をしっかり掲げれば変えられる。

―今後、力を入れることは。

党の力を質量共に強めることに力を尽くし、若い労働者を党に迎えたい。91年の旧ソ連崩壊でつぶれたのは覇権主義と専制主義の体制だ。社会主義へのマイナスイメージを変えることがカギだ。

―党名や綱領を変える考えは。

私たちの理想を刻んだ党名だ。共産主義社会を目指す党だから堂々と名乗る。

【時事通信社】 〔写真説明〕衆院解散後、インタビューに応じる共産党の志位和夫議長=23日、国会内

2026年01月30日 07時05分


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