
時事通信が国内主要100社を対象に行った2027年春の新卒採用計画の調査結果が26日、まとまった。26年春よりも採用人数が「増える」と答えた企業は21社、今後の採用の見通しについては「厳しくなる」との回答が半数を超えた。少子化を背景とした学生優位の「売り手市場」は当面続きそうだ。
今春と比べ採用が「増える」とした企業のうち、JR東日本は「経営ビジョンを推進する人的資本を充実させる」ため、今春より約2割多い930人程度を採用する計画。大和ハウス工業は、構造改革を進めるため今春の採用人数を最小限に絞ったが、来春は400人規模に倍増させる方針だ。
一方、「減る」と答えたのも同数の21社。「効率化で生産性の高い組織体制へ移行している」(パナソニックホールディングス)、「キャリア採用の継続的な実施や離職率の低下」(大和証券グループ本社)などの理由が挙がった。
このほか、「変わらない」は8社、「未定」などが50社だった。
28年以降の中長期的な採用人数確保の見通しを聞いたところ、51社が「厳しくなる」と回答。「確保しやすくなる」はゼロだった。理由としては学生数の減少に加え、「選考開始や内々定出しの時期の前倒し」(三菱マテリアル)、「学生の価値観の多様化に対応する必要がある」(サントリーホールディングス)など、就活を巡る環境変化を指摘する企業もあった。
人材確保に向けて社会人採用を加速する動きも目立つ。約2割の企業が、中途採用について中長期的に積極化すると回答。清水建設は「学生減に伴う新卒採用の減少」を理由に挙げ、NECは「人材多様化のため、新卒と中途の比率を同程度と考える」と説明した。
調査は今年2月中旬以降、各社に記名式のアンケートを送付。3月下旬までに回答を得た。
【時事通信社】
〔写真説明〕合同企業説明会に参加する学生ら=1日、東京都渋谷区
2026年03月27日 07時02分