
厚生労働省は3日、2025年の日本人の人口動態統計を公表した。昨年国内で生まれた子ども(出生数)は67万1236人で、統計がある1899年以降の最少を10年連続で更新。1人の女性が生涯に産む見込みの人数を示す合計特殊出生率も1.14と過去最低だった。
政府は「こども未来戦略」による重点的な少子化対策を進めるほか、昨年11月には人口減対応の司令塔として「人口戦略本部」を立ち上げた。しかし、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計より15年ほど速く少子化が進んでいる。
厚労省は「若年女性人口の減少や、晩婚化、晩産化が関係している。状況を重く受け止める」としている。
出生数は1975年以降、減少傾向で、2016年に100万人を下回った。24年に初めて70万人を割り、25年は前年比1万4937人減。減少率では、22年以降は5%台で高止まりだったが、今回は2.2%と緩やかになった。東京、富山、石川、香川の4都県は増加した。
出生率は前年から0.01ポイント下がり、10年連続で低下。都道府県別では西高東低の傾向で、13県で上昇した。沖縄(1.52)が最高で、宮崎(1.46)、福井(1.45)が続いた。東京(0.96)が最も低く、3年連続で「1」を切った。次いで北海道と宮城が1.00だった。
婚姻数は2年連続で増加し、48万9119組。前年から4027組増えたが、コロナ禍前の水準(19年は約59.9万組)には戻っていない。離婚は17万9068組で減少した。平均初婚年齢は夫31.0歳、妻29.7歳。第1子出生時の母の平均年齢は31.0歳だった。
死亡数は158万9489人で、5年ぶりに減少。19年連続で死亡数が出生数を上回る自然減となり、減少幅は91万8253人だった。改めて人口減少も進んでいることが浮かんだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕新生児室(資料写真)
2026年06月03日 14時15分