天皇陛下「平和願い、共に歩む」=王室に重ねて謝意―オランダ晩さん会



【アムステルダム時事】オランダを訪問中の天皇、皇后両陛下は17日夜(日本時間18日未明)、アムステルダム王宮で開かれたウィレム・アレクサンダー国王夫妻主催の晩さん会に出席された。天皇陛下は英語であいさつし、両国が戦火を交えた歴史に触れ、「将来に向けた平和への願いの下、両国が共に歩みを続けていくことを心から願います」と述べた。

陛下は、日本が鎖国をした時期も途切れなかった400年以上の交流を「両国政府と国民の類いまれなる熱意と努力のたまもの」と指摘。第2次大戦に触れ、「私たちは絶えず謙虚に過去の歴史から学び、悲しみを繰り返さないよう、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければなりません」と語った。

日本軍によるオランダ人抑留の歴史を踏まえ、「今なお当時の痛みを負い続けている人々がおられることに思いを致し、平和への努力を続けていかなくてはならない」とも述べた。

陛下は、宿泊した王室の離宮「ヘット・アウデ・ロー城」に、20年前にもご一家3人で滞在した思い出を振り返り、王室をはじめ「オランダの方々からさまざまなご配慮をいただきました」と重ねて謝意を示した。14日夜に国王夫妻とサッカーワールドカップの日本対オランダ戦をテレビ観戦したことには「ピースフルな結果にホッとしました」と述べ、笑いを誘った。

国王は「私たちの歴史には、目を背けてはならない痛ましい時期があります」と第2次大戦に触れた上で、「過去を全面的に認めることで、私たちは共有された未来を生み出す」と強調。「私たちの友情は、長く続くべく築かれた、揺るぎない友情です」と締めくくった。

晩さん会では国王夫妻のほか、長女で王位継承順位1位のカタリナ・アマリア王女、ベアトリックス前女王らが出席。皇后さまの父、小和田恒さんに次ぎ2人目の国際司法裁判所長となった岩沢雄司さん、国際刑事裁判所長の赤根智子さんらも招かれた。オランダの抑留者団体の代表2人も出席し、両陛下は晩さん会の後、国王も交えて2人と懇談したという。

【時事通信社】 〔写真説明〕晩さん会を前に、記念撮影に臨まれる天皇、皇后両陛下とウィレム・アレクサンダー国王夫妻ら=17日午後、アムステルダム(代表撮影・時事) 〔写真説明〕晩さん会に臨まれる天皇、皇后両陛下とウィレム・アレクサンダー国王夫妻=17日午後、アムステルダム(代表撮影・時事) 〔写真説明〕晩さん会であいさつされる天皇陛下=17日午後、アムステルダム(代表撮影・時事) 〔写真説明〕晩さん会でウィレム・アレクサンダー国王夫妻と乾杯される天皇、皇后両陛下=17日午後、アムステルダム(代表撮影・時事)

2026年06月18日 17時47分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース