東京五輪、会場内は飲酒禁止=組織委、観客向けガイドライン公表〔五輪〕



東京五輪・パラリンピック組織委員会は23日、チケットを保有する観客向けの新型コロナウイルス対策ガイドラインを公表し、競技会場内での飲酒を禁止することを盛り込んだ。会場内ではアルコールを販売せず、持ち込みも禁止する。

橋本聖子会長は記者会見で、飲酒禁止を決めた理由について「少しでも国民に不安があることは断念しなくてはならない」と述べた。大会関係者用の会場内ラウンジでも酒類は提供しない。

大会でアルコール飲料の供給権を持つ国内スポンサーのアサヒビールも決定に同意。「酒類提供見送りの決定を支持する」などとするコメントを発表した。

また、夜の時間帯に行われる競技における観客の扱いや入場に関し、東京都などに出されているまん延防止等重点措置の期限となる7月11日までに感染状況を踏まえて判断する。マラソンや自転車ロードレースなど路上競技の観戦指針も開催自治体と協議して決める。

ガイドラインでは、人の流れを抑制する観点から会場への「直行」、会場からの「直帰」に協力するよう要請した。会場に向かう際や観戦後に路上での飲食や談笑、大声で騒ぐ行為などをしないよう求めた。

競技会場への入場時に検温で2度続けて37.5度以上を記録した場合は入場できない。他に来場時や過去2週間以内の体調、PCR検査などの陽性歴を含めて入場できない条件を細かく示した。

競技会場でガイドラインを守らない場合はチケット購入・利用規約に基づき、組織委の判断で入場拒否や退場の措置を取る場合があるとした。

【時事通信社】

2021年06月23日 14時30分

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