海自艦、旭日旗掲げ釜山入港=尹政権「国際慣例」を尊重―韓国



【ソウル時事】海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が29日、自衛艦旗である「旭日旗」を掲げ、韓国南東部の釜山に入港した。韓国政府関係者が明らかにした。文在寅前政権は「軍国主義の象徴」として旭日旗の掲揚自粛を求めたが、対北朝鮮で日米韓の安全保障協力を強化する尹錫悦政権は「国際慣例」を尊重する立場を示した。

「はまぎり」は、31日に済州島周辺海域で行われる韓国主催の多国間訓練への参加に合わせて入港した。大量破壊兵器の拡散を海上で防ぐ訓練で、韓国軍や米軍、オーストラリア軍なども参加する。李鐘燮国防相は訓練後の式で、自衛艦旗を掲げた「はまぎり」を観閲する予定。韓国メディアによると、韓国国防相が海自艦を観閲するのは初めてだ。

韓国国防省報道官は25日の記者会見で、艦旗を掲揚するのは「国際慣例だ」と強調。「通常、外国艦船が入港する場合には国旗と軍を象徴する旗を掲げる」と説明した。2010年に韓国周辺で今回と同様の訓練が行われた際にも、海自艦は釜山に入港している。

【時事通信社】 〔写真説明〕海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」=2003年、神奈川県沖の相模湾

2023年05月29日 18時17分


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