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米中両軍対話の再開呼び掛け=台湾有事回避求める―オースティン国防長官が演説



【シンガポール時事】オースティン米国防長官は3日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で演説し、米中両軍の対話再開を中国に呼び掛けた。その上で「台湾を巡る紛争は壊滅的なものとなる」と警告し、台湾有事を回避する必要性を訴えた。

「中国が軍同士の危機管理の対話に真剣に取り組もうとしないことを強く懸念している」。オースティン氏は演説でこう述べ、中国の李尚福・国務委員兼国防相が自身との会談を拒否したことを批判した。米国は会議に合わせて米中国防相会談の開催を打診していた。

世界の国防相・軍幹部が集まるシャングリラ会合の中でも、米中関係は最大の焦点。2日の夕食会会場では大勢の人が取り囲む中、オースティン氏が李氏に歩み寄り、数秒間握手を交わしたことが話題をさらった。

米中両軍の対話は、昨年8月のペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問をきっかけに途切れた。同11月のバイデン米大統領と中国の習近平国家主席の会談では意思疎通の確保で合意したが、今年2月には米本土上空に飛来した中国の偵察気球を巡って関係が一段と悪化した。

しかし5月に入り、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国外交トップの王毅・共産党政治局員がウィーンで会談。経済閣僚の協議も再開した。歩み寄る機運が出る中、対話が欠如したままの両軍の出遅れは際立っている。

中国によるロシアからの兵器調達に関連して米国が李氏を制裁対象に指定していることから、中国側は会談を拒否する姿勢を維持。5月下旬には南シナ海上空で中国軍機が米軍機に急接近するなど緊張がなお続き、両軍の対話再開のめどは立っていない。李氏は4日に演説するが、対米関係の発言に注目が集まりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕3日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説するオースティン米国防長官(EPA時事)

2023年06月03日 15時22分


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