米英首脳、ロシアへ圧力強化=パレスチナ国家承認では溝



【ロンドン時事】トランプ米大統領は18日、訪問先の英国でスターマー首相と会談を行い、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する支援を継続し、プーチン政権への圧力を強めることで合意した。一方、パレスチナ問題を巡っては、英国のパレスチナ国家承認方針にトランプ氏が公然と反対を表明、米英間の溝が浮き彫りとなった。

会談は南部バッキンガムシャー州の首相別邸で行われた。スターマー氏は会談後の記者会見で、ロシア軍がウクライナで激しい攻撃を続けていることについて「プーチン大統領が本性を現した」と批判。欧米が一致してロシアに厳しく対応していく必要性を強調した。トランプ氏は、プーチン氏が「期待を裏切った」と述べ、8月中旬の米ロ首脳会談後も停戦協議が進まないことへの不満を示した。

一方、パレスチナ自治区ガザでの人道危機を受け、イスラエルへ圧力を強めるため英政府が月内にパレスチナを国家承認することに関し、トランプ氏は「同意しない」と明言。イスラム組織ハマスに捕らわれた人質全員の即時解放を要求した。

また、トランプ氏は両国が抱える共通の課題として移民流入問題を挙げ、不法な移民は「国を内側から壊していく」と警告。英仏海峡経由で英国に入る不法移民を防ぐため、軍を投入するようスターマー氏に助言したと明らかにした。

【時事通信社】

2025年09月19日 06時48分

international


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース