
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は21日の講演で、現在の人工知能(AI)ブームについて、株式市場での取引が「実態を伴い、きちんと収益を計上している企業」に集中していると指摘した。1990年代後半の「ITバブル」とは「明らかな違いがある」と強調した。
米株式相場は、半導体大手エヌビディアなどのAI関連企業にけん引されて高値圏で推移しており、ITバブルと比較されることが多い。ジェファーソン氏は「90年代末のピーク時、1000社以上がドットコム関連銘柄として上場していたが、多くが売り上げを伴わず、非常に投機的なビジネスモデルだった」と述べた。
〔写真説明〕米FRBのジェファーソン副議長=2022年2月撮影(EPA時事)
2025年11月22日 11時49分