【サンパウロ時事】メキシコ上院は10日、中国など自由貿易協定(FTA)を結んでいない国からの輸入関税を最大50%に引き上げる法案を可決した。法案は既に下院を通過しており、来年1月から実施する予定。大きな打撃を受けるとみられる中国から批判の声が上がるが、シェインバウム大統領は11日の定例会見で、目的は国の経済強化だとし、「われわれの関心はどこかの国と紛争を構えることにあるのではない」と強調した。
メキシコは貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しを来年に控えている。今回の措置は、メキシコ経由の安価な中国製品の流入を警戒する米国の歓心を買うためという見方が根強い。
2025年12月12日 13時29分
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