「ミュトス」活用、2週間以内に=米財務長官、片山金融相に伝達



片山さつき金融相は22日の閣議後記者会見で、米新興企業アンソロピックの最新AI(人工知能)モデル「クロード・ミュトス」を巡り、先週来日していたベセント米財務長官からアクセス権を2週間以内に日本政府や金融機関に付与すると伝えられたと明らかにした。ミュトスはシステムの脆弱(ぜいじゃく)性を検知する能力が格段に高く、サイバー攻撃に悪用される懸念があるため、対応が急がれていた。

片山氏とベセント氏は12日に会談していた。アンソロピックはミュトスを一般公開しておらず、アクセスできるのは米国の一部企業や団体などに限られていた。アクセス権を早期に確保すれば、事前にシステムの弱点を見つけ、迅速に修正して防御力を高めることができる。

金融庁は22日、日本の金融機関に対し、ミュトスをはじめとする最新AIへの「短期的対応」を要請。AI対応について「経営トップは全社的な経営課題として扱う必要がある」と強調。対策を徹底してもサイバー攻撃を防御できない場合、システムを能動的に停止することも選択肢として検討すべきだとした。

片山氏は「短期間に大量の脆弱性を発見され、修正プログラムを大量に提供される可能性を踏まえ、金融機関に求められる対応を整理した」と説明した。

〔写真説明〕握手するベセント米財務長官(左)と片山さつき財務相=12日、財務省(同省提供)

2026年05月22日 14時01分


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