豪保険機関に米AI侵入=豪首相が抗議、報告は3カ月後



【シドニー時事】オーストラリアの公的医療保険「メディケア」を管轄する政府系機関のシステムに6月、米オープンAIの人工知能(AI)モデルが不正侵入したことが24日、分かった。訪米中のアルバニージー豪首相は事実関係を認め、「断じて容認できない」とオープンAI側に抗議したことを明らかにした。同社から豪政府への報告は侵入から約3カ月後だった。

AIモデルが意図せず企業などを攻撃する事例は複数発生しているが、政府系機関への侵入は異例。AIの安全性に対する懸念は高まっており、規制策の議論にも影響を与えそうだ。

豪政府によると、不正侵入が発生したのは6月18日。オープンAIは8月に覚知したが、9月10日に初めて電子メールで政府側に通知した。非公開データにアクセスがあり、主に医薬品への支出状況が収集されたもようだ。病歴などの個人情報が流出した形跡は現時点で確認されていない。政府は作業部会を立ち上げて調査を続け、警察への告発も検討する。

アルバニージー氏はオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)に対し、侵入とその後の報告遅れについて抗議。アルトマン氏は「対応が十分ではなかった」と陳謝した。

〔写真説明〕23日、米ニューヨークで記者会見するアルバニージー豪首相(EPA時事)

2026年09月24日 16時21分


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