東京・帝国劇場で5月から上演されるミュージカル「ミス・サイゴン」の製作発表会見が26日、東京都内で行われ、キャストの市村正親、高畑充希、大原櫻子らが出席した。
ベトナム戦争下のサイゴン(現ホーチミン)を舞台に、ベトナム人少女キムと米兵クリスの愛などを描く同作には、1992年の日本初演から出演している市村。2016年から17年にかけて行われた前回公演を最後に、同作からの“卒業”を表明していたが、今回は駒田一、伊礼彼方、東山義久と共にエンジニア役を演じることになった。
この日、「心境が変わった理由は?」と尋ねられた市村は、「前回、卒業しようとは思っていなかった。(「卒業する」と言う方が)お客さんが入るかなと思って」とコメント。また、「できるだけ長く続けたい。息子がクリスをやるぐらいまでは」とも語り、同作に懸ける意欲を新たにした。
さらに、今回の意気込みとして「またゼロからやってみたい。なるべく前にやったことのないような方向から、演出家と一緒に(舞台を)つくっていけたら」と話していた。
新キャストの高畑は、大原、昆夏美、屋比久知奈と共にキム役を演じる。これまでに「『ミス・サイゴン』を何度も見ていた」という高畑。「キム役はすごく大きくて、ちょっと遠い存在だったけれど、チャレンジできるなら(年齢的に)そろそろ最後かなと思ったので、オーディションを受けた」と明かし、「決まったときはびっくりしたし、すごくうれしかった」と振り返った。
そして、「今はプレッシャーもありますが、きょう初めてお会いできた方も多くて、ワクワクが膨らみました。稽古がすごく楽しみ」と張り切っていた。
「ミス・サイゴン」は帝国劇場で5月23日から6月28日まで。その後、全国8カ所でも上演される。
〔写真説明〕ミュージカル「ミス・サイゴン」の製作発表会見で撮影に応じる市村正親(左から4人目)ら=26日、東京
〔写真説明〕会見でコメントする市村正親。「『ミス・サイゴン』を卒業する気はなかった」などと語った=26日、東京
〔写真説明〕会見で歌を披露する「ミス・サイゴン」のキャスト=26日、東京
2020年02月26日 19時31分