【ニューヨーク時事】米ニューヨーク連邦地裁の陪審は2日、元交際相手の女性2人に性的虐待を加えたとして起訴されたヒップホップ界の大物ショーン・コムズ被告(55)に対し、売春に関与した罪2件で有罪評決を下した。より重大な性的人身売買など3件は無罪とした。
最長で終身刑となる可能性があったが、回避した。コムズ被告はかねて無実を主張。米メディアによると、同被告は法廷で家族に向かい「家に帰るぞ!」と述べ、評決を歓迎した。ただ保釈申請は退けられ、量刑が宣告されるまで拘束されることが決まった。
「パフ・ダディ」や「ディディ」の芸名でも知られるコムズ被告は、薬物を使った乱交パーティーに女性を強制参加させ、その様子を録画。検察は同被告が「権力、暴力、恐怖を用いて」女性を支配し、人身売買の罪に当たると主張したが、陪審は無罪とした。
〔写真説明〕米ヒップホップ界の大物ショーン・コムズ被告=2012年5月、仏南部カンヌ(EPA時事)
2025年07月03日 07時35分