【ワシントン時事】トランプ米大統領は1日、自身のSNSで、イスラエルがイスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるパレスチナ自治区ガザを巡り、イスラエルが60日間の停戦実現に向けて「必要な条件に同意した」と明らかにした。今後ハマスに停戦の「最終案」を提示する意向で、ハマスの対応が焦点となる。
トランプ氏は、イスラエルが同意した条件の詳細には言及しなかったが、60日の停戦期間中に「全ての当事者と協力し、この戦争を終わらせる」と強調。その上で「ハマスがこのディール(取引)を受け入れることを望む」と述べ、合意を迫った。
米イスラエル当局者は1日、ガザ停戦に向けて協議を行った。イスラエルが条件面で同意した停戦案は、交渉の仲介役を務めるカタールやエジプトを通じ、ハマスに提示されるという。
ただ、ハマス側は戦闘の完全な停止やイスラエル軍のガザ撤退など従来の立場を崩していない。これまでの停戦に向けた間接交渉でもイスラエル側との隔たりは大きく、ハマスが今回歩み寄るかは不透明だ。
トランプ氏は7日、イスラエルのネタニヤフ首相をホワイトハウスに招き、ガザ停戦を協議する予定。1日には記者団に対し、「来週中に(停戦が)実現することを期待している」と語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕1日、米フロリダ州で記者団の取材に応じるトランプ大統領(AFP時事)
2025年07月02日 13時30分