【香港時事】中国の空母「山東」などで編成する艦隊が3日、香港に寄港した。7日までとどまる予定。空母派遣は、英国から中国への香港返還20周年記念行事の一環として、2017年7月に「遼寧」が寄港して以来8年ぶり。
香港は6月30日に国家安全維持法(国安法)施行5年、7月1日に中国への返還28年を迎えた。今年は「抗日戦争勝利80年」に当たり、中国が記念日と定める9月3日に北京で軍事パレードが行われる。この時期の香港への空母艦隊派遣は、市民に国防建設の成果をアピールし、「愛国心」を高める狙いがあるとみられる。
地元メディアの映像によると、艦隊は3日朝、香港海域に入った。山東は艦船に囲まれる形で航行し、甲板上には約10機の艦載機も見えた。
艦隊は5~6日に一般公開され、予約が取れた1万人の市民らが見学する予定。オンラインで予約するチケットは、受け付け開始直後になくなった。
〔写真説明〕3日、香港沖を航行する中国の空母「山東」(AFP時事)
2025年07月03日 15時58分