女性像の裸隠す加工、差し替えへ=教科書に掲載、インダス文明遺物―印



【ニューデリー時事】古代インダス文明の有名な遺物である裸の女性像に服を着せたかのような加工を施した写真がインドの教科書に掲載された。発覚後、「歴史をゆがめている」と批判が高まり、発行元は今月、差し替えを決めた。

改変されたのは、現在のパキスタン南部にある同文明の都市遺跡モヘンジョダロで出土した青銅像「踊る少女」の写真。最近発行された9年生用(日本の中学3年生に相当)の芸術の教科書に、胴体の凹凸が目立たない像の写真が載った。

実物は高さ10センチ程度で、ニューデリーの国立博物館に展示されている。制作は紀元前2600年ごろと推定され、当時の進んだ技術や芸術性も高く評価されている。

地元紙インディアン・エクスプレスが報じると、教科書発行を担う教育省傘下の機関は今月15日、今後印刷する版から加工していない写真に差し替えると表明。デジタル版は既に修正した。ただ、加工した詳しい理由は明かしていない。

別の教科書の編さんに関わった歴史家は同紙に対し、機関側が以前「(裸体は)物議を醸す」として掲載に反対していたと証言。その上で「偽の遺物を作ることに等しく、あってはならない」と批判した。

〔写真説明〕インドの教科書に掲載された「踊る少女」像の加工写真=19日、ニューデリー 〔写真説明〕インド・ニューデリーの国立博物館に展示されている「踊る少女」像=19日

2026年06月20日 14時54分


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