
【ワシントン、カイロ時事】イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは19日、停戦で合意した。米当局者が明らかにした。イスラエルのライター駐米大使はX(旧ツイッター)で「即時停戦にしっかりと取り組んでいる」と強調した。ヒズボラ関係者もロイター通信に停戦発効を認めた。
トランプ米大統領は米NBCテレビに、イスラエル側に停戦受け入れを働き掛けたと語った。
ただ、停戦発表後も一触即発の状況が続いている。レバノンメディアによると、停戦発効時刻の19日午後4時(日本時間同10時)が過ぎた後も同国南部にイスラエルが十数回攻撃を加え、少なくとも3人が死亡した。ヒズボラの最高指導者カセム師は19日、「敵が武力を持って対峙(たいじ)するなら、われわれも武力を行使する」と警告した。
イスラエルのネタニヤフ首相は停戦前に出した声明で、イスラエル領内や兵士への攻撃は「容赦しない」と強調。「イスラエルは必要な限りできるだけ長くレバノン南部にとどまる」と表明している。
一方、イランメディアによると、同国の外務省報道官は19日、スイスで同日にも開催される予定だった米国との最終合意に向けた協議に関して、数日以内に行えるよう調整していると話した。その上で、協議の開始は「(覚書の内容が)履行されるかどうかに懸かっている」と指摘した。覚書は、レバノンを含む全ての戦線での戦闘停止や、イランの在外資産の凍結解除に向けた取り組みなどを協議開始の条件と定めている。
米ニュースサイト「アクシオス」は19日、イラン側との交渉に当たってきたウィトコフ米中東担当特使がスイスに向かったと報じた。協議日程が再調整されたかは不明。米イランの仲介役だったカタールのムハンマド首相やトランプ氏の娘婿クシュナー氏は既にスイス入りしているという。
【時事通信社】
〔写真説明〕19日、イスラエルによるレバノン南部への空爆後に立ち上る煙(EPA時事)
2026年06月20日 10時32分