米イラン合意、発効=トランプ氏署名、「全て達成」―海峡通過60日通航料なし



【ワシントン、エビアン、カイロ時事】トランプ米大統領とイランのペゼシュキアン大統領は17日、両国の戦闘終結を定めた覚書に署名した。米ニュースサイト「アクシオス」によると、これにより覚書は発効した。トランプ氏は先進7カ国首脳会議(G7サミット)閉幕に当たりフランス東部エビアンで行った記者会見で、「達成しようとしたことの全てか、それ以上を実現する合意に達した」と自賛した。

米当局者によれば、バンス米副大統領とイランのガリバフ国会議長が14日に覚書に電子署名したが、トランプ氏は立ち会うにとどまっていた。19日の署名式を待って発効する当初の段取りを早めるため、トランプ氏が滞在先のパリ郊外で署名した。バンス、ガリバフ両氏は19日にもスイスで会合を開き、核放棄や対イラン制裁の緩和などを巡る「最終合意」を目指し60日間の交渉に入る。

イランメディアも18日、米イラン両大統領が覚書に署名したと報じた。イラン外務省報道官は「米国が履行をためらえば、われわれも履行しない」とけん制した。

米高官はトランプ氏の会見に合わせ、記者団に読み上げる形で覚書の全文を公開。覚書は、イランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の安全な商船の通航を「60日間に限り、通航料なし」で実現する措置を取るとうたった。

焦点となっていたイラン保有の高濃縮ウランに関しては、国際原子力機関(IAEA)の監視の下、イラン国内で希釈すると定めた。米メディアが先に報じた覚書草案には、通航料なしの航行や希釈への言及はなかった。

トランプ氏は会見で、「『トランプ合意』と呼ぶことにしよう」と覚書を誇った。また、対イラン軍事作戦の間、イラン寄りの動きを控え「中立を貫いた」として、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領に「感謝したい」と表明した。

さらに、作戦が続いていれば「経済的惨事」に至る恐れがあったと述べる一方、合意を受けホルムズ海峡の通航量は大幅に増えていると主張。イランが合意を尊重しなければ再び爆撃すると警告した。

【時事通信社】 〔写真説明〕17日、フランス東部エビアンで先進7カ国首脳会議(G7サミット)閉幕に当たり記者会見するトランプ米大統領(AFP時事)

2026年06月19日 07時24分


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