イスラエルとヒズボラが停戦合意=レバノンでは交戦継続―米イラン交渉は「数日内」



【ワシントン、カイロ時事】イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは19日、停戦で合意した。ただ、その後も両者の交戦は継続している。AFP通信によると、レバノン当局は20日、イスラエルの空爆により南部ナバティエで16人が死亡したと明らかにした。

ロイター通信によれば、イスラエル軍当局者は、レバノン南部の軍部隊にヒズボラが50発以上の砲弾を発射したため、ヒズボラの標的を攻撃したと主張。ヒズボラは、今後も停戦を順守するものの、イスラエルが領土奪取や占領地拡大を試みた場合には対応する方針を示した。

イスラエルとヒズボラの停戦合意は現地時間19日午後4時(日本時間同10時)に履行時刻を迎えた。イスラエルのライター駐米大使はX(旧ツイッター)で「即時停戦にしっかりと取り組んでいる」と述べ、ヒズボラ関係者もロイターに停戦発効を認めていた。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は停戦前に出した声明で、イスラエル領内や兵士への攻撃は「容赦しない」と強調。「イスラエルは必要な限りできるだけ長くレバノン南部にとどまる」と表明していた。

一方、イランメディアによると、同国の外務省報道官は19日、スイスで同日にも開催される予定だった米国との最終合意に向けた協議に関して、数日以内に行えるよう調整していると話した。その上で、協議の開始は「(覚書の内容が)履行されるかどうかに懸かっている」と指摘した。覚書は、レバノンを含む全ての戦線での戦闘停止や、イランの在外資産の凍結解除に向けた取り組みなどを協議開始の条件と定めている。

バンス米副大統領は20日、FOXニュースに出演し、数日内にスイスに向かうことになると思うと語った。米ニュースサイト「アクシオス」によると、イラン側との交渉に当たってきたウィトコフ米中東担当特使やトランプ氏の娘婿クシュナー氏は既にスイス入りしているという。

〔写真説明〕19日、イスラエルによるレバノン南部への空爆後に立ち上る煙(EPA時事)

2026年06月20日 23時14分


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