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4カ月半でギャング5万人拘束=人権侵害批判も―エルサルバドル



【サンパウロ時事】中米エルサルバドル政府は17日、殺人事件急増を受けて4カ月半前に非常事態宣言を出して以降、ギャングのメンバー5万人以上を拘束したと発表した。同国は「マラス」と呼ばれる犯罪組織が大手を振る、世界で最も治安が劣悪な国の一つ。多くの市民が安全を求めて米国に逃れている。

3月27日に出された非常事態宣言は、集会や通信の自由、弁護権や拘束理由を知らされる権利といった基本的権利を制限。今月16日には5度目となる30日間の延長が国会で決定された。

国会によると、軍や治安当局はこれまでに銃器1310丁や車両1551台、携帯電話1万1442台、現金111万2000ドル(約1億5000万円)を「テロ集団」から押収した。宣言発出後の142日間で殺人ゼロの日が77日あったといい、ブケレ大統領はツイッターで「この国ではこれまで考えられなかったことだ」と胸を張った。

ただ、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、「大量の恣意(しい)的逮捕、被拘束者の不当な取り扱いなど、当局は容赦なく人権を侵害している」と批判。かねて強権体質を指摘されるブケレ政権の行き過ぎに警鐘を鳴らしている。

〔写真説明〕ギャングの取り締まり作戦中、男性を職務質問するエルサルバドルの警察官=16日、サンサルバドル近郊ソヤパンゴ(AFP時事)

2022年08月18日 14時20分


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