
成田空港周辺の開発用地などへの出資を集めている不動産投資商品「みんなで大家さんシリーズ」を巡り、用地の約4割を開発事業者に貸し付けている成田国際空港会社(千葉県成田市)は27日、今月末で賃貸借契約を終了することを明らかにした。同社の藤井直樹社長は記者会見で「残工事の遂行能力を確認するに至らなかった」と述べた。
事業者は不動産会社「共生バンク」(東京都)。投資商品はグループ会社が運営しているが、分配金の支払いが滞り、約1200人から110億円超の出資金返還などを求める訴訟を起こされている。
共生バンクは大型複合施設建設などを計画し、成田市から約45.6万平方メートルの開発許可を取得した。造成工事は2021年3月に完了予定だったが完了していない。
〔写真説明〕記者会見で共生バンクとの契約を説明する成田国際空港会社の藤井直樹社長=27日午前、成田空港
2025年11月27日 14時19分