施設医師「点滴要望、伝えられず」=ウィシュマさん入管死―名古屋地裁



名古屋出入国在留管理局の収容施設で2021年、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡し、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟で、診察した施設内科医への2回目の証人尋問が11日、名古屋地裁(大竹敬人裁判長)であった。支援者が入管に点滴するよう要望していたが、自身には伝えられていなかったと証言した。

この日は主に原告側代理人が質問。ウィシュマさんは収容後に食事を吐くなどして体調不良を訴え体重が急減していた。医師は食事や経口補水液の摂取量について「確認した記憶がない」と語り、施設職員らに摂取量などを記録するよう指示しなかったと述べた。

〔写真説明〕名古屋地裁=名古屋市中区

2025年12月11日 20時32分


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