元運転手に懲役20年求刑=遺族「できる限り厳しい処罰を」―家族3人死亡事故・前橋地裁



群馬県伊勢崎市で2024年5月、トラックを対向車線の乗用車に衝突させ、家族3人を死亡させたなどとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた元運転手鈴木吾郎被告(71)の公判が30日、前橋地裁(高橋正幸裁判長)であった。検察側は懲役20年を求刑、弁護側は過失による事故だと訴え結審した。判決は2月13日。

検察側は論告で、被告が事故後に搬送された病院で行った採血で、血中から基準値を超えるアルコールが検出されたと指摘。被告が出勤して呼気検査を終えた後、運転開始前までの間に酒を飲むという「手口」で、常習的に飲酒運転をしていたと主張した。

これに対し、弁護側は過失による事故などと反論。トラック内から見つかった焼酎の空き容器について、「車内から発見されたことと、当日に飲酒していたことは必ずしも一致しない」とし、「飲酒が立証されたとは言えない」などと訴えた。

法廷では遺族4人が一人ずつ心情を語った。塚越正宏さん=当時(53)=の妻は「できる限り最も厳しい処罰を望んでいます。収監されるのであれば一番過酷なところに行ってもらいたいです」と吐露。遺族代理人は懲役20年の実刑を求めた。

最終意見陳述で被告は「3人の尊い命を奪ったことは申し訳なく思っている」などと書き留めた文章を読み上げた後、立ち上がって遺族に深々と頭を下げ、土下座した。

〔写真説明〕前橋地裁=前橋市

2026年01月30日 17時48分


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