ノドグロ完全養殖に成功=高級魚、商品化は5年後―近畿大



近畿大は5日、高級魚として知られるノドグロを人工ふ化させて成魚に育て、さらに次世代のふ化までを行う完全養殖に世界で初めて成功したと発表した。今後、運営する飲食店で成魚を提供し、5年後に養殖業者への稚魚販売を目指す。同大は「飼育技術の安定化や品種改良を進めたい」としている。

同大水産研究所(和歌山県)によると、2016年、漁獲した成魚から集めた卵の人工ふ化に成功し、23年には3万尾以上の稚魚を生産。25年8月、人工ふ化させて育てた雌5尾から採卵を始め、ホルモン投与や人工授精を経て、同10月、次世代の人工ふ化に成功した。

誕生した次世代の稚魚は約7000尾で、3年程度で食用サイズに成長するという。

ノドグロの生態には不明な部分が多く、稚魚から成長する過程で雌雄が分かれると考えられている。同大の人工ふ化では9割以上が雄になるといい、雌の比率増などが課題という。

同研究所長の家戸敬太郎教授(水産増殖学)は「一般への提供は、養殖業者へ稚魚を供給できればどんどん進んでいくと思う」と述べた。

〔写真説明〕近畿大の完全養殖で誕生した高級魚ノドグロの稚魚(同大提供) 〔写真説明〕近畿大水産研究所で養殖した高級魚ノドグロの成魚(同大提供)

2026年02月05日 20時31分


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