
小学館の「マンガワン」編集部が男性漫画家の性加害を知りながら新連載の原作者に起用した問題で、マンガワンで連載中の漫画家らが相次いで抗議の声を上げている。同社は第三者委員会の設置を決めたが、漫画イベントや贈賞式も延期する事態になっている。
「現在配信の停止を申し入れております」「今後小学館のお仕事は一切お引き受けいたしません」。先月下旬に問題が発覚して以降、漫画家らがX(旧ツイッター)に次々投稿し、マンガワンの公式サイトでは「配信停止に伴い閲覧できなくなった方には補填(ほてん)も含めて検討する」と説明する。
マンガワンは2014年に始まったサービスで、オリジナル連載や完結済みの作品が閲覧できる。スマートフォンの普及に伴って利用者数が増え、16年には漫画アプリとして国内最多の月間利用者数を誇るまでに成長した。アニメやドラマ化された人気作も多い。
問題を受けて日本漫画家協会は「業界の信頼に関わる重要な問題」とする声明を出し、原因究明と再発防止を求めた。小学館漫画賞の贈賞式や同社の人気漫画の作品展が延期になり、女性誌の名を冠したイベントも中止になった。
〔写真説明〕小学館=東京都千代田区
2026年03月09日 14時30分