予算案、衆院の攻防ヤマ場=与党「13日通過」譲らず



週明けの国会は、2026年度予算案の衆院通過をにらんだ攻防がヤマ場を迎える。年度内成立を目指す高市早苗首相の意向を受け、与党は13日に衆院本会議で採決する日程を譲らない構え。中道改革連合など野党は質疑が不十分だとして審議時間の上積みを求める方針で、対立が激化しそうだ。

「(9日の週の)質疑締めくくりは認められない」。中道の小川淳也代表は6日、記者会見で徹底審議を訴えた。

与党は既に、衆院予算委員会で13日に予算案の締めくくり質疑を行う日程を野党に提案。同日中に予算委で可決して本会議に緊急上程し、参院に送付する段取りを描く。

予算委は8日、盛岡、鹿児島両市で地方公聴会を開催。9日午後には首相と関係閣僚が出席し、今国会初の集中審議を行う。予算案採決の前提となる中央公聴会も10日の実施が決まっている。

与党は集中審議の質疑時間を野党に手厚く配分するなど、早期採決への地ならしを進める。ただ、13日に採決すれば、予算委での審議時間は50時間台になる見通し。近年は80時間前後で推移しており、異例の短さだ。野党は集中審議を4回開くよう要求しているが、与党が受け入れたのはわずか4時間にとどまる。

与党が衆院通過を急ぐのは、参院での審議も考慮しているためだ。野党は衆院に見合った審議時間を要求する方針で、衆院通過が遅れればそれだけ年度内成立に影が差す。立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は、「最低でも60時間台半ば」の審議が必要との考えを示す。

与党が「13日採決」を押し通そうとすれば、野党の反発は必至だ。坂本哲志予算委員長(自民党)の解任決議案を提出して抵抗する案も出ている。参院予算委での実質審議入りについて、立民幹部は「与党が衆院で強行すれば、16日は認めない」とけん制した。

与党は参院で過半数を持たず、年度内成立には国民民主党の動向も焦点。自民幹部は賛成の可能性を探るが、国民民主の榛葉賀津也幹事長は6日の記者会見で「急ぎたい気持ちは分かるが、おごりも出ている」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕閣議に臨む高市早苗首相(右)=6日、首相官邸

2026年03月08日 07時01分


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