
沖縄県名護市の辺野古沖で、平和学習に訪れていた高校生らを乗せた船2隻が転覆し、男女2人が死亡した事故で、2隻目の転覆は1隻目の約2分後だったことが17日、海上保安庁への取材で分かった。現場は小島近くの水深が急に浅くなる海域で、サンゴ礁や岩礁にぶつかって高い波が発生しやすいという。事故当時、付近にいた海保の船が撮影した映像では白波が確認されており、継続的に高い波が押し寄せていたとみられる。
海保は救助された船長から事情を聴くなどして、業務上過失致死傷などの容疑も視野に事故原因を調べる。運輸安全委員会も17日、船舶事故調査官ら4人を現地に派遣。海保とともに引き揚げられた船体を調べる。
また、海保は同日、当初は2人としていた負傷者を14人に修正。同志社国際高(京都府京田辺市)の2年生12人が指の骨折や打撲などのけがをしたほか、転覆した「平和丸」船長と乗組員も打撲や擦り傷を負ったという。
事故は16日午前、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に向けた工事が行われている辺野古沖で発生。生徒18人と乗組員3人を乗せた平和丸と「不屈」が転覆し、不屈の男性船長(71)と女子生徒(17)が死亡した。当時、沖縄本島北部などには波浪注意報が出ていた。
内閣府沖縄総合事務局によると、転覆した2隻は、海上運送法に基づく事業登録をしていなかった。運航団体は「事業ではなく、不定期のボランティアだった」として、登録は不要だと説明している。
〔写真説明〕辺野古沖で転覆した2隻の船=16日、沖縄県名護市の辺野古漁港
2026年03月17日 18時43分