【リヨン(仏中部)、ロンドン時事】日米欧などが加盟する国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は16日、先週決まった過去最大となる計4億バレルの石油備蓄放出に続き、「必要に応じて今後さらに行動できる」と述べ、追加の協調放出は可能だと強調した。供給不足や原油相場の高騰が続いた場合の対策として示した。
イランは米イスラエルによる攻撃への対抗手段として、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖。需給逼迫(ひっぱく)や世界経済への悪影響が懸念されている。
ビロル氏は「中東での戦争により、世界の石油市場で史上最大の供給途絶が生じている」と指摘。4億バレルの放出が始まったことを確認したものの、中東情勢は流動的で、混乱長期化への備えが必要だとして「各国政府と引き続き緊密に協力し、対応策の選択肢を議論していく」と述べた。
その上で、IEA加盟国は4億バレルを放出しても「まだ14億バレル超(の備蓄)が残っている」と説明。IEA加盟を目指すインドや、新規加盟が決まった南米コロンビアも支援の動きを見せていると明らかにした。
【時事通信社】
2026年03月17日 05時36分
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