
国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏えいしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反罪に問われた元警視庁暴力団対策課警部補、神保大輔被告(44)の判決が25日、東京地裁であった。寺尾亮裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
寺尾裁判官は判決で、高度な秘密性を有する捜査情報の漏えいは「警察官の職務の公正に対する社会の信頼を大きく損なう」と指摘。ナチュラルが大規模かつ違法なスカウト組織であることから、社会的影響の大きさは看過できず、職場での待遇に不満があったなどとする神保被告の供述を踏まえても「厳しい非難は免れない」とした。
一方、神保被告が反省の態度を示し、ナチュラルとの関係を断ち切ると約束していることなどから執行猶予を付けた。
これまでの公判で、神保被告は動機について「上司のパワハラや、捜査から外されて自暴自棄になった」と説明し、金品の見返りは一切ないと強調していた。
判決によると、神保被告は昨年4~5月と同7月、警視庁がナチュラルの関係先に設置した捜査用カメラに関する情報などを漏えいした。
警視庁は「事案を重く受け止め、引き続き再発防止に取り組む」とのコメントを出した。
〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区
2026年03月25日 12時39分