
ソフトバンクの高速大容量規格「5G」の技術情報を不正に持ち出されたなどとして、同社側が元社員(50)=不正競争防止法違反罪で有罪確定=と転職先の楽天モバイルに計10億円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であり、杉浦正樹裁判長は元社員に約250万円の賠償を命じた。楽天モバイルへの請求は棄却した。
判決などによると、元社員は在職中の2019年、クラウドサーバーにアクセスして4Gから5Gへの切り替え計画を含む情報をコピーし、メール送信して持ち出した。
杉浦裁判長は、この情報が営業秘密に当たると認定。元社員は営業秘密と認識した上で転職先の従業員に情報の一部を送っており、不正な利益を得る目的があったと述べた。楽天モバイルについては、情報が不正に取得、開示されたと知っていたとは認められないとして賠償責任を否定した。
刑事裁判では、営業秘密に該当すると認定して元社員を有罪とした判決が昨年7月に最高裁で確定した。
ソフトバンクは「判決内容を精査し、今後の対応を検討する」とコメント。楽天モバイルは「今後も法令順守などの従業員教育に注力する」とした。
〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区
2026年03月26日 16時55分