クマ被害、過去最悪を更新=5道県で死者13人―ハンターは減少傾向



クマによる人身被害は近年大幅に増え、過去最悪を更新している。環境省のまとめでは、2025年度の被害者数は今年2月までに22都道府県で計237人(速報値)に上り、直近10年間で最多となった。死者数も北海道と岩手、宮城、秋田、長野各県で計13人(同)と初めて2桁を記録した。

環境省鳥獣保護管理室によると、地方の農村地域を中心に過疎化が進行。人が少なくなったためクマの活動範囲が広がり、頭数も増加傾向にあるとみられる。餌となるブナの実が不作の年は、東北地方や長野県などでクマが市街地まで姿を見せるようになりやすいという。

クマの出没情報も、21年度以降のデータがある32都府県のうち18都府県で25年度(今年1月までの速報値)が最多だった。秋田、岩手、新潟、宮城などが上位を占めている。

クマの駆除に使われる散弾銃やライフル銃などを扱える第1種銃猟免許の所持者数は21年度に全国で約8万4400人で、05年度以降で最少だった。1975年度に50万人近くいたが、長期的に減少傾向が続いている。

25年度のクマによる人身被害者数が全国最多の秋田県は、ハンター確保を目指し、免許取得経費の補助や銃購入費用の助成などを行っている。

実際にクマを駆除できるようになるには経験も必要で、すぐに即戦力になれるわけではないが、30~40代で新たに免許を取得する人も出てきているという。同県自然保護課は「ハンターの絶対数を増やし、狩猟への関心を高めたい」としている。

〔写真説明〕秋田県東成瀬村で男女4人がクマに襲われた現場周辺を調べる警察官ら=2025年10月24日

2026年03月27日 20時30分


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