つげ義春さん死去、88歳=漫画家、「ねじ式」



「ねじ式」「紅(あか)い花」などの作品で知られる漫画家のつげ義春(つげ・よしはる、本名柘植義春=つげ・よしはる)さんが3日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。葬儀は近親者で済ませた。

東京都葛飾区生まれ。小学校卒業後はメッキ工場などに勤務し、1955年に「白面夜叉(はくめんやしゃ)」で単行本デビューした。月刊誌「ガロ」に掲載された作品で注目を集め、不思議な町を少年が放浪する「ねじ式」(68年)は前衛的な内容から熱狂的なファンを生んだ。世界からの疎外や人間存在の不条理を描き、旅や温泉をテーマにした漫画やエッセーも残した。

代表作に「沼」「ゲンセンカン主人」「李さん一家」など。故水木しげるさんのアシスタントも一時期務めた。寡作で知られ、80年代後半から休筆状態だったが、近年は欧米での評価も高まっている。

2017年に日本漫画家協会賞大賞、20年に仏アングレーム国際漫画祭特別栄誉賞を受賞。22年、ちばてつやさんと共に漫画家として初めて、日本芸術院会員に選出された。24年、旭日中綬章受章。

〔写真説明〕漫画家のつげ義春さん(筑摩書房提供) 〔写真説明〕1992年に撮影された漫画家のつげ義春さん(C)高野慎三

2026年03月27日 20時08分


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