
東京都豊島区東池袋の商業施設で、元交際相手の男に刺され死亡したアルバイト春川萌衣さん(21)は、幼少期から「ポケモン好き」として知られていた。昨夏に念願をかなえ、事件現場となった「ポケモンセンター」で働き始めた。ストーカー行為から逃れるため、転職を勧められた際も捜査員に対し、同センターでの勤務が「夢だった」と話していた。
近隣住民などによると、春川さんは3人きょうだいの長女。子どものころに自宅前でボール遊びをしたり、家族そろって買い物に行ったりと仲むつまじい姿がたびたび目撃されていた。
近隣に住む70代の女性は事件2日前にも春川さんを見かけたといい、「礼儀正しく、自慢のご近所さんだった」と涙ながらに話した。
同じ小中学校に通っていた女性は「ポケモンが好きだった」「授業で分からないことがあると勉強を教えてくれるなど、しっかり者で優しい子だった」と振り返った。
別の80代の女性は、元気にあいさつする春川さんの姿をよく覚えている。数カ月前に顔を合わせた際は成長ぶりに驚いたといい、「まだこれからなのに。こんなことになるなんておっかない」と唇をかみしめた。
「夢だった」という職場で惨劇に遭った春川さんの死を悼み、同センターには27日、多くの花などがささげられた。よく訪れるという30代の男性は「アニメの世界観を再現するように明るく接客してくれていた店員さんたちを思うと苦しい」と吐露。小学生の少女がそっと手を合わせ、冥福を祈る光景も見られた。
〔写真説明〕女性が刺される事件が起きた商業施設「サンシャインシティ」=26日、東京都豊島区
2026年03月28日 10時21分